二級ボイラー技士 用語集(169語)

二級ボイラー技士試験によく出る紛らわしい用語や数値の定義を、科目(ボイラーの構造・取扱い・燃料及び燃焼・関係法令)ごとにまとめました。アプリ「ボイラーウカール」内の用語集と同じ内容で、アプリでは用語からその語が出る関連問題を選んで解くこともできます。

※本ページはアプリ製薬が独自に作成した非公式の解説です。試験の正式な情報は公益財団法人 安全衛生技術試験協会の公式サイトでご確認ください。

ボイラーの構造(40語)

比エンタルピ(ひエンタルピ)熱と蒸気

単位質量(1kg)あたりの熱量(内部エネルギーと流動仕事の和)を示す量。単位はkJ/kg。ボイラー効率の計算にも使う。

ハートフォード式連結法構造

暖房用鋳鉄製蒸気ボイラーで、返り管を安全低水面付近に接続する連結法。低水位事故の防止が主な目的。

逃がし管(にがしかん)附属品

温水ボイラーで、水の膨張分を高所の膨張タンクへ逃がすための管。弁を設けてはならない。

逃がし弁(にがしべん)附属品

温水ボイラーで、圧力が設定値を超えたときに水を逃がす弁(蒸気ボイラーの安全弁に相当)。

ブリージングスペース構造

炉筒煙管ボイラーなどで、炉筒が加熱による伸縮で応力を受けないよう、胴板に設ける余裕の空間。

過熱器附属品

乾き飽和蒸気をさらに加熱し、飽和温度より高い過熱蒸気を作る装置。燃焼ガスの熱を利用し、同じ圧力の飽和蒸気に比べて熱効率を高められる。起動時などにたまる凝縮水を排出するドレン抜きを設ける。

エコノマイザ(節炭器)附属品

排ガスがまだ保有している余熱を利用して給水を予熱する装置。排ガス熱損失を減らし、ボイラー効率を高める。給水を加熱する点が空気予熱器と異なる。

空気予熱器附属品

排ガスの余熱を利用して燃焼用空気を予熱する装置。燃焼効率の向上・排ガス温度の低下に役立つ。燃焼用空気を予熱する点がエコノマイザ(給水を予熱)と異なる。

インゼクタ給水装置

蒸気の噴射エネルギーを利用して給水を行う装置。可動部品が少なく構造が簡単で、小容量ボイラーの予備給水装置として用いられることがある。電動機を動力源とする給水ポンプとは異なる。

ウォータハンマ送気系統

配管内にたまったドレン(凝縮水)を蒸気が押し流すことなどで生じる衝撃・振動現象。配管の破損や継手の緩みを招くことがある。暖管(送気開始前に主蒸気弁を徐々に開いて配管を暖めドレンを排除する操作)や蒸気トラップの保守で防止する。

験水コック附属品

コックを開いて蒸気又は水が出るかどうかでボイラー水の有無を確認する装置。水面計とあわせて水位を確認する補助的な役割をもち、複数個設けてそれぞれの高さで水の有無を確認できるものもある。

貫流ボイラー水管ボイラー

水循環をもたず、給水がそのまま一度で蒸気になる構造のボイラー。循環比は1で、細い管内で給水のほとんどが蒸発するため十分に処理した水を使う必要がある。

循環比水循環

循環水量を発生蒸気量で除した値。強制循環式など水循環をもつボイラーで用いられる指標で、水循環をもたない貫流ボイラーは循環比が1になる。

放射伝熱面伝熱面

燃焼室に直面し、主として放射によって熱を受ける伝熱面。水管ボイラーの水冷壁が代表例で、一般に接触伝熱面より単位面積当たりの熱吸収量が大きい。

接触伝熱面伝熱面

燃焼室を出たガス通路に配置され、主として対流によって熱を受ける伝熱面。煙管ボイラーの煙管が代表例で、一般に放射伝熱面より単位面積当たりの熱吸収量は小さい。

燃焼室熱負荷燃焼室

燃焼室の単位容積当たり、単位時間に投入される燃料の発熱量。値が大きすぎると不完全燃焼やすすの発生を招きやすい。伝熱面積当たりの指標(伝熱面熱負荷)とは区別される。

加圧燃焼方式燃焼室

燃焼室内の圧力を大気圧より高く保ち、燃焼室熱負荷を高めて燃焼効率を向上させる方式。燃焼ガスが漏れないよう気密構造とする必要がある。

戻り燃焼方式燃焼室

燃焼ガスを炉筒内などで反転させ、燃焼室内での滞留時間を長くして燃焼効率を高める方式。炉筒煙管ボイラーで採用されることがある。

自動燃焼制御方式自動制御

燃焼を負荷変動に応じて制御する方式。オンオフ式は全負荷運転と停止の二位置、ハイロー式は高燃焼・低燃焼の二段階、比例式は燃焼量を連続的に変化させる方式で、細かく調整できるほど燃焼効率や負荷追従性が向上する傾向がある。

マンホール附属品

ボイラー内部の点検・清掃のために胴などに設ける、人が出入りできる大きさの開口部。

炉筒煙管ボイラー構造

胴の中に炉筒と煙管を組み込んだ丸ボイラーの一種。伝熱面積はおおむね数十~数百平方メートル程度で、最高使用圧力も比較的低い中小容量機が主体である。

保有水量水管ボイラー

ボイラー内に保持されている水の量。丸ボイラーは水管ボイラーに比べ保有水量が多く、起動から所要蒸気を発生させるまでの時間が長い。

鋳鉄製ボイラー構造

セクションをニップルとボルトなどで機械的に接続した構造のボイラー。溶接で一体化されるものではなく、分解してセクション数を変更することができる。

気水分離器(汽水分離装置)水管ボイラー

気水ドラム内などに設け、蒸気中に含まれる水滴を分離して乾き度を高める装置。給水中の溶存気体を除去する装置ではない。

水冷壁(すいれいへき)伝熱面

水管ボイラーの燃焼室壁面に配置された水管群で、放射熱を受けて蒸気を発生させる代表的な放射伝熱面。

ステー構造

鏡板など圧力を受ける平板部分を補強するための支え。平鏡板は強度上不利なため、ステーによる補強を必要とする。

飽和温度熱と蒸気

ある圧力のもとで水が沸騰し蒸気が発生する温度。圧力が高くなるほど飽和温度も高くなる。

飽和水熱と蒸気

飽和温度にある水。飽和水を加熱すると、温度を上げずに水が蒸気に変わっていく。

伝熱管構造

ボイラー胴内などに設けて伝熱面積を確保する管。横管式の立てボイラーなどで用いられる。

ニップル構造

鋳鉄製ボイラーのセクション同士を接続する部品。ボルトとともにセクションを機械的に接合する。

凝縮水(ぎょうしゅくすい)送気系統

蒸気が冷えて水に戻ったもの(ドレン)。返り管系統で回収され、給水として再利用されることがある。

平鏡板(ひらかがみいた)構造

平板状の鏡板。圧力によって曲げ応力を生じやすく強度上不利なため、多くの場合ステーによる補強を必要とする。

溶接継手(ようせつつぎて)構造

溶接によって接合した継手。現在の鋼製ボイラーの胴の継手は溶接継手が主体で、リベット継手はほとんど用いられない。

継手効率(つぎてこうりつ)構造

溶接継手などの強度が母材に対してどの程度確保されているかを示す割合。値に応じて板厚の割増しが必要になる場合がある。

仕切弁(しきりべん)附属品

弁体を流れと直角に上下させて開閉する弁。安全弁の入口側と弁本体との間には、原則として仕切弁などを設けない。

玉形弁(たまがたべん)送気系統

弁体が球状で、流れの方向を変えて開閉する弁。主蒸気弁などに、仕切弁とともに用いられる。

ブルドン管附属品

断面が偏平な湾曲した管。内部の圧力によって伸びる動きを歯車やリンクで指針の動きに変換する、ブルドン管式圧力計に用いられる。高温の蒸気が直接触れないよう、サイホン管などで保護する。

バイメタル附属品

熱膨張率の異なる2種の金属を貼り合わせた素子。温度変化による湾曲を利用するバイメタル式温度計や、蒸気とドレンの温度差を利用するバイメタル式トラップなどに用いられる。

ディフューザポンプ給水装置

遠心力により水に圧力エネルギーを与える構造の給水ポンプ。

サイホン管構造

蒸気側の連絡管に圧力計を取り付ける際、高温の蒸気が直接計器に触れないようにするために用いる、U字形などに曲げた管。

ボイラーの取扱い(20語)

安全低水面(あんぜんていすいめん)取扱い

ボイラーの構造上、水位がこれ以下になると安全に運転できないとされる限界の水位。

満水保存法休止保存

ボイラー休止期間が比較的短いときに、ボイラー水を満水にして保存する方法。

乾燥保存法休止保存

ボイラー休止期間が比較的長いときに、ボイラー内部の水を全部排出し乾燥させて保存する方法。

単純軟化法水処理

樹脂によってボイラー水中の硬度成分をナトリウムに交換し、スケールの原因となる硬度を除去する水処理法。

すす吹き(スートブロー)保守

伝熱面に付着したすすや灰を蒸気等で吹き飛ばして除去し、伝熱効率の低下を防ぐ作業。ある程度安定した燃焼状態のときに行い、燃焼量が低いときに行っても除去効果は乏しい。

脱酸素剤水処理

ボイラー給水中に溶け込んだ酸素を除去する薬剤。亜硫酸ナトリウム・タンニン・ヒドラジン(高圧ボイラー等)などが用いられる。食塩(塩化ナトリウム)は脱酸素剤ではない。

清缶剤水処理

ボイラー水の水質を管理するために添加する薬剤の総称。pH調整剤・軟化剤・脱酸素剤など目的に応じた種類があり、所定の濃度で使用する。清缶剤を使用しても吹出しは不要にならない。

硬度水質

水中のカルシウム及びマグネシウムの塩類の量を示す指標。硬度の高い水をそのまま給水するとスケール生成の原因になるため、単純軟化法などで除去する。

脱気法水処理

給水中に溶け込んだ酸素や炭酸ガスなどを取り除く方法。薬剤を用いる方法と、加熱・減圧など物理的な方法(気体は水温が高いほど溶けにくくなる性質を利用)とに大きく分けられる。

主蒸気弁送気系統

ボイラーで発生した蒸気を送気系統へ送り出す際に開閉する弁。暖管は主蒸気弁を徐々に開いて配管を暖め、凝縮水を排除する操作である。

漸開弁(締切弁)取扱い

吹出し弁を2個直列に設ける場合の、ボイラーから遠い側の弁。吹出し終了時は、急開弁より先に閉じる。

油脂分水処理

ボイラー水中に混入する油分。水面の表面張力を変化させ、ホーミング(水面に多量の泡が生じる現象)を助長する。

溶存酸素水処理

給水中に溶け込んでいる酸素。ボイラー水に接する内面の腐食(内面腐食)の主な原因の一つで、脱気法や脱酸素剤を用いて除去する。

硬度成分水処理

水中のカルシウムやマグネシウムなどの化合物。単純軟化法などにより除去し、スケールの生成を防ぐ。

全蒸発残留物水質

ボイラー水を蒸発させたときに残る不純物の総量を示す指標。吹出しによって、その濃度を調節する。

電気伝導率水質

ボイラー水中のイオン性の不純物が濃縮するほど高くなる指標。ボイラー水の濃縮管理の目安として測定に用いられる。

不純物濃度水処理

ボイラー水中に含まれる不純物の割合。高くなったときは吹出しを行って排出し、適正な範囲に保つ。

間欠吹出し水処理

缶底にたまった沈殿物を定期的に排出する吹出し方法。水面付近の水を少量ずつ連続的に排出する連続吹出しと区別される。

空気抜き弁取扱い

点火後、圧力上昇に伴って配管内にたまった空気を排出するための弁。蒸気の吹き出しを確認してから閉じる。

再点火取扱い

燃焼が異常停止した後、原因を調査し安全を確認したうえで改めて点火を行うこと。原因が分からないまま行ってはならない。

燃料及び燃焼(52語)

引火点(いんかてん)燃料

燃料に小さな火を近づけたときに燃え始める最低の温度。

着火温度(ちゃっかおんど)燃料

他から点火しないで、燃料自身が自然に燃え始める最低の温度(発火点)。引火点よりかなり高い。

空気比(くうきひ)燃焼理論

実際に供給した空気量を理論空気量で割った値。1より大きい値になり、小さすぎると不完全燃焼、大きすぎると排ガス熱損失が増える。

理論空気量燃焼理論

燃料を過不足なく完全に燃焼させるために理論上必要な最小の空気量。

押込通風(おしこみつうふう)通風

燃焼室の前方(送風機)から空気を押し込む通風方式。炉内はやや正圧になる。

誘引通風(ゆういんつうふう)通風

煙道側のファンで燃焼ガスを引く通風方式。炉内はやや負圧になる。

平衡通風(へいこうつうふう)通風

押込通風と誘引通風を組み合わせた方式。炉内圧をほぼ大気圧に保てる。

拡散燃焼方式気体燃料

ガスと空気を別々にバーナへ供給し、燃焼室内で混合させながら燃焼させる方式。

予混合燃焼方式気体燃料

あらかじめガスと空気を混合してからバーナへ供給し燃焼させる方式。

低温腐食重油燃焼

燃料中の硫黄分から生じる硫酸が、低温の伝熱面等で凝縮して金属を腐食させる現象。

工業分析石炭

石炭を水分・灰分・揮発分・固定炭素の4成分の質量パーセントで表す分析。固定炭素は100から他の3成分を差し引いて求める。灰分は不燃性で、発熱量を増加させる成分ではない。

実際空気量燃焼理論

燃料を実際に燃焼させる際に供給する空気量。理論空気量(過不足なく完全燃焼させるための理論上最小の空気量)より一般に多く供給し、実際空気量を理論空気量で除した値が空気比となる。

理論酸素量燃焼理論

燃料を過不足なく完全燃焼させるために理論上必要な最小の酸素量。空気中の酸素の体積割合(約21%)で除すと理論空気量が求められる。

ターンダウン比バーナ

バーナが安定して燃焼できる最大燃焼量と最小燃焼量の比。噴霧粒径の比を指すものではない。単純な圧力噴霧式バーナはターンダウン比が狭く、負荷変動への対応が難しい。

圧力噴霧式バーナ油バーナ

油に圧力を加え、ノズルから噴射して微粒化する油バーナ。構造が比較的簡単で小~中容量のボイラーに用いられるが、外部からの霧化媒体を必要とせず、単純な形式はターンダウン比が狭い。

自然通風通風

煙突内外のガスの密度差によって生じる通風力を利用する通風方式。煙突が高いほど自然通風力は大きくなるが、人工通風(押込・誘引・平衡通風)に比べて得られる通風力は小さい。

ダンパ通風

通風力や燃焼ガスの流量を調節する装置。煙道の開度を変えることで通風抵抗を増減させ、燃焼用空気量や炉内圧の調節に用いられる。

多翼形ファン通風機

羽根車の周縁部に幅の狭い羽根を密に並べ、羽根の向きを回転方向の前方へ傾けた構造をもつファン。同じ回転数でも風量・圧力を得やすく、比較的小型でも所要の通風性能を確保しやすい。

サーマルNOx大気汚染

燃焼用空気中の窒素が高温下で酸素と反応して生成する窒素酸化物。燃焼温度が高くなるほど一般に生成量が増加する。

フューエルNOx大気汚染

燃料中に含まれる窒素分が酸化されて生成する窒素酸化物。燃料に窒素分が含まれていなければほとんど生成されず、サーマルNOxとは生成機構が異なる。

発熱量燃料

燃料が完全燃焼したときに発生する熱量。水蒸気の凝縮潜熱を含む高発熱量と、含まない低発熱量とに分けられる。

高発熱量燃料

燃焼ガス中の水蒸気が凝縮したときの潜熱を含む発熱量。ボンベ熱量計などによる測定値は、一般に高発熱量として得られる。

低発熱量燃料

燃焼ガス中の水蒸気の凝縮潜熱を含まない発熱量。ボイラーの実際の効率計算では、一般にこちらを基準として用いる。

気体燃料燃料

都市ガスやLPGなど気体状の燃料。発熱量は一般にkJ/m3Nの単位で表され、成分ガスの種類や混合割合によって異なる。

液体燃料燃料

重油など液体状の燃料。固体燃料とともに、性状を表す際に元素分析の値が用いられる。

固体燃料石炭

石炭など固体状の燃料。水分・灰分・揮発分・固定炭素の割合で性状を評価する工業分析が用いられる。

硫黄分燃料

燃料中に含まれる硫黄の成分。燃焼により硫黄酸化物となり、低温腐食の原因となる。

硫黄酸化物大気汚染

燃料中の硫黄分が燃焼により酸化されて生じる物質(SOx)。排ガス中の水分と結び付いて硫酸ミストとなり、低温腐食の原因となる。

窒素酸化物大気汚染

燃焼により生じる物質(NOx)の総称。空気中の窒素に由来するサーマルNOxと、燃料中の窒素分に由来するフューエルNOxがある。

未燃分燃焼理論

燃焼用空気の不足などにより、燃え切らずに残る一酸化炭素やすすなどの成分。不完全燃焼による損失の原因となる。

揮発分石炭

石炭を加熱したときに気化して放出される成分の割合。多い石炭ほど着火しやすく、火炎が長くなる傾向がある。

固定炭素石炭

石炭の工業分析における成分の一つ。100から水分・灰分・揮発分の割合を差し引いて求め、炭化の進んだ石炭ほど割合が高くなる。

通風力通風

燃焼に必要な空気を供給し燃焼ガスを排出するための、空気・ガスの流れを生じさせる力。人工通風は自然通風より大きな通風力が得られる。

霧化媒体油バーナ

油バーナで燃料油を微粒化するために用いる高圧の蒸気又は空気。圧力噴霧式バーナは油自体の圧力を利用するため、霧化媒体を必要としない。

一次空気燃焼理論

火格子燃焼などで、燃料の燃焼に直接用いられる空気。一般的な上向き通風では火格子の下方から送入される。

回転式バーナ油バーナ

回転する軸先端のカップの遠心力を利用して油を微粒化する油バーナ。回転数の調整により、比較的広い負荷調節範囲を持つ。

ガンタイプバーナ油バーナ

送風機と圧力噴霧式バーナを一体化した構造の油バーナ。構造が比較的簡単で、小容量ボイラーに多く用いられる。

蒸気噴霧式(空気噴霧式)油バーナ

高圧の蒸気又は空気を霧化媒体として油に吹き付け、微粒化するバーナ方式。一般にターンダウン比が広い。

火格子燃焼石炭

塊状の固体燃料を火格子上に供給して燃焼させる方式。微粉炭燃焼や流動層燃焼に比べ、比較的小容量のボイラーに用いられる。

流動層燃焼石炭

砂などの流動媒体とともに燃料を浮遊させながら燃焼させる方式。比較的低い燃焼温度で運転でき、NOxの発生を抑制しやすい。

微粉炭燃焼石炭

石炭を微粉砕して一次空気とともに炉内に吹き込み燃焼させる方式。燃焼速度が高く、大容量のボイラーで多く採用される。

ストーカ石炭

石炭を火格子上へ供給する給炭機。火格子燃焼に用いられる。

サイクロン集じん器大気汚染

排ガスに旋回流を与え、遠心力によってばいじんの粒子を分離・捕集する集じん装置。

電気集じん器大気汚染

排ガス中のばいじんを放電によって帯電させ、電極に引き寄せて捕集する集じん装置。

バグフィルタ大気汚染

ろ布に排ガスを通し、ばいじんをろ過して捕集する集じん装置(ろ過式集じん器)。

硫酸ミスト大気汚染

硫黄酸化物が排ガス中の水分と結び付いて生じるミスト状の硫酸。伝熱面や煙道の金属を腐食させ、低温腐食の原因となる。

オートクリーナ重油燃焼

重油用ストレーナのろ過網に付着した異物を自動的に除去し、目づまりを防止する装置。

残留炭素分重油燃焼

重油を空気を遮断した状態で加熱したときに残る炭素質の割合を示す指標。多いほど燃焼時にすすやばいじんが発生しやすい。

炭化度石炭

石炭の炭化(石炭化)の進み具合。炭化度が高いほど固定炭素の割合が高く、揮発分が少なくなる。

石灰石石炭

流動層燃焼で流動媒体とともに炉内に加える添加物。硫黄分と反応させて脱硫効果を得る目的でも用いられる。

メタン気体燃料

都市ガスが主成分として含む気体燃料。LPGの主成分であるプロパンやブタンより発熱量(単位体積当たり)は小さい。

プロパン気体燃料

LPG(液化石油ガス)がブタンとともに主成分として含む炭化水素。都市ガスの主成分であるメタンより単位体積当たりの発熱量が大きい。

関係法令(25語)

定期自主検査検査

ボイラー(小型ボイラーを除く。)について、1か月以内ごとに1回、事業者が自ら行う検査。本体・燃焼装置・自動制御装置・附属装置及び附属品・煙道が対象。

性能検査検査

ボイラー検査証の有効期間を更新するために、登録性能検査機関等が行う検査。

変更検査検査

ボイラーの一定部分・設備を変更したときに、所轄労働基準監督署長が行う検査。

ボイラー取扱作業主任者選任

取り扱うボイラーの伝熱面積の合計に応じて、特級・一級・二級ボイラー技士等から選任する、取扱いの実務を管理する者。

小型ボイラー定義

労働安全衛生法施行令に定める基準(ゲージ圧力・伝熱面積等)以下の、比較的小規模なボイラー。就業制限等の適用が異なる。

検査証検査

ボイラーの落成検査などに合格したときに交付される証書。原則として1年の有効期間があり、使用を廃止したときは遅滞なく返還しなければならない。

有効期間検査

ボイラー検査証の効力が続く期間。原則として1年だが、性能検査の結果により、1年未満又は1年を超え2年以内の期間に定められることがある。

落成検査(らくせいけんさ)検査

ボイラーを設置した者が、所轄労働基準監督署長から受ける検査。構造検査又は使用検査に合格した後でなければ受けられず、合格するとボイラー検査証が交付される。

溶接検査検査

溶接によるボイラーの溶接部分について行う検査。登録設計審査等機関が行い、これに合格した後でなければ構造検査を受けることができない。

都道府県労働局長選任

ボイラーの製造許可を行う行政機関の長。ボイラーを製造しようとする者は、あらかじめその許可を受けなければならない。

登録設計審査等機関検査

ボイラーの構造検査・溶接検査・使用検査を行う機関。所轄労働基準監督署長が行うわけではない。

登録性能検査機関検査

ボイラー検査証の有効期間を更新するための性能検査を行うことができる機関。所轄労働基準監督署長のほかにこの機関も性能検査を行うことができる。

変更届届出

ボイラーの胴などの本体部分・附属設備・燃焼装置・据付基礎を変更しようとするときに、所轄労働基準監督署長へ提出する届。給水装置や自動制御装置は対象に含まれない。

就業制限業務(しゅうぎょうせいげんぎょうむ)選任

法令上、一定の資格を持つ者でなければ従事させてはならない業務。ボイラー(小型ボイラーを除く。)の取扱いの業務は就業制限業務であり、ボイラー技士免許を受けた者でなければ従事できない。

厚生労働大臣定義

労働安全衛生法を所管する大臣。ボイラーの製造許可は、厚生労働大臣ではなく都道府県労働局長が行う。

事業場定義

ボイラーを設置し、又は取り扱う事業所。製造許可などの手続きでは、事業場の所在地を管轄する都道府県労働局長が窓口となる。

据付基礎(すえつけきそ)届出

ボイラーを据え付ける基礎部分。変更届の対象となる区分の一つで、胴などの本体部分・附属設備・燃焼装置とあわせて4区分に整理される。

出入口届出

ボイラー室の出入口。労働者の安全な避難を確保するため、原則として2以上設けなければならない。

側部構造物(そくぶこうぞうぶつ)届出

ボイラーの外壁からボイラー室の壁・配管などまでの側方にある構造物。外壁からの距離は原則として0.45メートル以上としなければならない。

適用除外基準(てきようじょがいきじゅん)定義

ゲージ圧力や伝熱面積などが一定の基準以下の場合に、法令上のボイラーに該当しないものとして定められた基準。

移動式ボイラー定義

車両や台車などに架装され、移動して使用できるボイラー。小型ボイラーとともに、一部の手続き(使用を廃止したボイラーの再設置など)の対象から除かれることがある。

屋外式ボイラー定義

屋外に設置して使用するボイラー。小型ボイラーの判断基準などで、移動式ボイラーとあわせて区別される。

木質バイオマス温水ボイラー定義

木竹に由来する燃料を使用する温水ボイラー。通常の温水ボイラーより緩和された適用除外基準があり、ゲージ圧力0.1MPa以下なら伝熱面積16平方メートル以下、0.6MPa以下かつ100度以下なら32平方メートル以下のものは法令上のボイラーに該当しない。

労働安全衛生法定義

ボイラーの製造・設置・検査・就業制限などを規定する法律。具体的な手続きは、ボイラー及び圧力容器安全規則などの下位法令に定められる。

使用検査検査

輸入されたボイラーや、使用を廃止した後に再び設置するボイラーなどが受ける検査。登録設計審査等機関が行う。

共通・その他(32語)

キャリオーバ取扱い

蒸気とともにボイラー水(水滴・不純物)が持ち出される現象。プライミング(気水が激しく変動して発生)とホーミング(水面に泡が生じて発生)が代表的な原因。

プライミング取扱い

気水の異常な変動によってボイラー水が水滴状に大量に持ち出される現象。キャリオーバの一種。

ホーミング取扱い

ボイラー水中の不純物などによって水面に多量の泡が生じ、それが蒸気とともに持ち出される現象。キャリオーバの一種。

逆火(ぎゃっか)燃焼

点火時などに、炎がバーナ内部や燃料供給側に逆流する現象。空気より先に燃料を供給したときなどに起こりやすい。

スケール水処理

ボイラー水中の不純物が伝熱面等に固着してできる硬い付着物。熱の伝わりを妨げ、過熱・破損の原因になる。

スラッジ水処理

ボイラー水中に生じる軟らかい沈殿物・泥状の不純物。吹出しによって排出する。

水面計附属品

ボイラー内の水位を外部から確認するための附属品。ガラス水面計などがあり、閉塞すると実際の水位と異なる指示を示すおそれがあるため、種類にかかわらず定期的な機能試験が必要である。

安全弁附属品

ボイラー内の圧力が最高使用圧力を超えて上昇しないよう、圧力が設定値に達すると自動的に開いて蒸気を逃がす附属品。ばね安全弁が広く用いられる。

蒸気トラップ附属品

蒸気を逃さずドレン(凝縮水)だけを自動的に排出する装置。フロート式・バケット式など、方式によって作動原理が異なる。

水高計(すいこうけい)附属品

温水ボイラーで水頭圧(圧力)を指示する計器。蒸気ボイラーの圧力計に相当する。

減圧弁附属品

蒸気などの圧力を使用側で必要な圧力まで下げる弁。下流側には圧力計を取り付け、減圧後の圧力を確認できるようにする。

過熱蒸気熱と蒸気

乾き飽和蒸気をさらに加熱し、飽和温度より高い温度にした蒸気。過熱器によって作られる。

最高使用圧力熱と蒸気

ボイラーの構造上使用できる上限の圧力として定められた値。安全弁の吹出し圧力は、原則としてこの値以下に調整する。

伝熱面積定義

ボイラーの燃焼ガスなどが伝熱面を通してボイラー水に熱を伝える面の面積。法令上、ボイラー取扱作業主任者の選任基準などボイラーの規模を区分する基準にも用いられる。

連絡管附属品

水面計とボイラー本体とを結ぶ管。閉止できる弁又はコックを設ける。

常用圧力熱と蒸気

ボイラーを日常運転する際の圧力。圧力計の目盛盤の最大指度は、常用圧力ではなく最高使用圧力を基準に定められる。

パッキン(グランドパッキン)構造

回転軸などのすき間を塞ぎ、内部の流体の漏れを防ぐ部品。グランドパッキン式は軸に巻き付け、運転中に少量の水が滴下する程度に締め付ける。

急開弁取扱い

吹出し弁を2個直列に設ける場合の、ボイラーに近い側の弁。吹出し開始時は、この弁を先に全開にする。

ドレン取扱い

蒸気が冷えて生じる凝縮水。蒸気トラップは蒸気を逃さずドレンだけを自動的に排出する装置である。

不純物水処理

給水やボイラー水中に含まれる、スケールや腐食の原因となる物質。給水中に多いと、管内にスケールが付着し伝熱障害や閉塞の原因となる。

水柱管附属品

水面計をボイラー本体に取り付けるために設ける管。ガラス管との間のドレンコックなどを通じて、機能試験の対象にもなる。

常用水位取扱い

ボイラー運転中に維持すべき標準的な水位。点火前の水位は、常用水位に調整しておく。

密度差水循環

水と蒸気(気泡)の温度による比重の違い。自然循環式は、この密度差により生じる循環力を利用して水を循環させる。

負荷変動取扱い

ボイラーの蒸気消費量が変化すること。水管ボイラーは保有水量が少ないため、負荷変動による圧力変動が生じやすい。

油加熱器(サクションヒータ)重油燃焼

重油の粘度を下げ、噴射ノズルでの霧化を良好にするため、バーナの手前で燃料油を加熱する装置。蒸気式・電気式などの種類がある。

ベーパロック重油燃焼

重油の加熱温度を上げすぎたときなどに油の一部が気化し、送油系統に気泡を生じさせてポンプの送油を阻害する現象。

キャビテーション取扱い

ポンプ内部の圧力低下によって液体が気化し、気泡を生じる現象。給水ポンプの締切運転が続いて水温が上昇すると起こりやすくなる。

懸濁物質水質

ボイラー水中に溶けずに浮遊・沈殿する不純物。多いと水面の泡立ち(ホーミング)を助長することがある。

内面腐食水質

ボイラー水に接する内面に生じる腐食。給水中の溶存酸素やボイラー水のpHの低下などが主な原因で、脱気や清缶剤の使用で防止・軽減できる。

外面腐食水質

ボイラーの外側に生じる腐食。主に燃焼ガス中の硫黄酸化物による低温腐食や、すすの付着・結露などが原因となる。

一酸化炭素燃焼理論

不完全燃焼によって生じる未燃分の一つ。燃焼用空気が不足したときに、すすなどとともに発生しやすい。

着火性石炭

燃料の燃えやすさの性質。揮発分の多い燃料は着火性が良く、火炎が長くなる傾向がある。

用語の意味が分かったら、関連問題で定着させる

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